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富江弘幸(ビアライター)



まあまあ読まれているような気がしないでもない記事

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【解説】東北楽天ゴールデンイーグルス「EAGLES BEER(イーグルスビール)」販売開始




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燕党の私です。

今日解説するのは、東北楽天ゴールデンイーグルスが球団初のオリジナルビール「EAGLES BEER(イーグルスビール)」を販売開始したという話。プロ野球球団がオリジナルビールを販売するのは、横浜DeNAベイスターズに続き2球団目です。

東北楽天ゴールデンイーグルスEAGLES BEER(イーグルスビール)」販売開始

楽天は今日が本拠地開幕。それに合わせてオリジナルビールの販売を開始しました。「いつか全12球団ビールが飲める日がくればいいんですけど」なんてツイートしましたが、現状のままでは永遠に無理なのです。

今回はそれがどういうことなのか解説しましょう。

球場での営業権があるかどうか

球場に行ったらみんなビール飲みますよね? 飲まないですか。ま、ビールは飲まないにしても、他の飲み物や弁当を買ったりすることはあるでしょう。では、その売上は誰の収入になるのでしょうか。

それは球団によって違いますが、大きく2つに分けることができます。

球場での売上が球場の収入になるチーム
読売ジャイアンツ(東京ドーム)
東京ヤクルトスワローズ明治神宮野球場
中日ドラゴンズナゴヤドーム
北海道日本ハムファイターズ(札幌ドーム)

球場での売上が球団の収入になるチーム
上記4球団以外の8球団

言い換えると、球場での営業権があるかどうか、です。巨人、ヤクルト、中日、日ハムの4球団は、いくらビールが売れようが一銭も球団の収入にはなりません。ビールを売っているのは球団ではなく、球場なのです。

球団は使用料を払って球場を借りているだけであって、球場を運営しているわけではありません。ビールなどの飲食物だけではなく、球場に掲示されている広告収入も球場のものです。

つまり、球場で何を売るのかは、球団が決めることではないのです。

横浜DeNAベイスターズの例

楽天よりも先に球団オリジナルビールを販売しているのが横浜DeNAベイスターズ

横浜は、前の親会社であるTBSが球団を売却する際に、LIXILが買うとか買わないとか、買うんだったら新潟に移転するとかしないとか、そんな話がありました。

これは横浜市から出ていきたいというような話ではなく、横浜スタジアムを本拠地にしている以上、黒字にできないからということが原因だと思われます。簡単に言うと、横浜スタジアム横浜市が所有していて、球団は何億円という使用料を払っていました。これが結構な重荷になっていて、ずっと赤字経営が続いていたわけです。

それを横浜DeNAベイスターズが2016年に横浜スタジアムの運営会社を買収し、球団と球場の一体経営ができるようになりました。

そして造られたのが、「ベイスターズエール」と「ベイスターズラガー」。

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いまでは横浜スタジアムで一番売れるビールになっています。このビールも含め、球団は球場も含めたブランディングが可能になり、球団経営も改善。

球団にとっても、ベイスターズファンにとっても、ビール好きにとっても、いい結果になっているというわけです。

東北楽天ゴールデンイーグルスが先駆けのビジネスモデル

そういった横浜DeNAベイスターズのようなビジネスモデルの先駆けは、実は東北楽天ゴールデンイーグルス。2005年シーズンから参入した際に、県営宮城球場の改修も含め営業権も持つ形になりました。

楽天は参入初年度が38勝97敗1分とダントツの最下位だったにもかかわらず、球団経営は黒字だったのはこういったことが理由だったりします。

それ以降、横浜をはじめ他球団でも球場との一体経営をするビジネスモデルを採用するようになりました。そんな流れの中で、一番遅れていると思われるのが我が東京ヤクルトスワローズ

まあ、明治神宮野球場というアマチュア野球の聖地を本拠地にしている以上、球場との一体経営も球団オリジナルビールも難しいでしょうね。

ヤクルトビール、飲んでみたいんですけど。

イーグルスビールの味は?

さて、自分はスポーツライターではないので、球団経営の話はそのへんにしておいて、イーグルスビールの話をば。

当然、まだ飲んでいないのですが、公表されている情報をもとに解説してみようと思います。

イーグルスビールは、ゴールデンラガー、ゴールデンエール、ホワイトエールの3種類。それぞれ異なる醸造所が造っています。

ゴールデンラガー
福島県みちのく福島路ビール醸造。福島名産の桃を使った「桃のラガー」といったビールを醸造しています。「ゴールデンラガー」はいわゆるラガーなので、ビールと聞いて思い浮かぶ味だと思われます。

ゴールデンエール
岩手県いわて蔵ビール醸造。山椒や牡蠣を使ったビールなどいろいろなスタイルのビールを醸造しています。アメリカンホップを3種類使って柑橘系の香りを出しているようで、普通に考えたらアメリカンスタイルのペールエールなのではないかと思うのですが、ゴールデンイーグルスだから「ゴールデンエール」なんでしょうね。

ホワイトエール
宮城県仙南シンケンファクトリーが醸造。「伊達政宗麦酒」といった地元の戦国武将の名前を冠したビールを造っています。シトラス感があるそうなので、ベルジャンホワイトなのだろうと想像しますが、副原料は不明。スタウトのような黒ビールでなくホワイトエールなのは、やはり白星を連想させるからでしょうか。

公式情報はこちら。

www.rakuteneagles.jp

難しいとはいえ、はやく12球団のビールが飲みたいものです。まずは仙台遠征だな。

 

 

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