ビールと本と旅とおもしろいこと。

富江弘幸(ビアライター)

「大手とクラフトの対立の構図がない」という話について

えらい方からお墨付きをいただくと、やはりそれなりに嬉しいもので。

 

いや、実際にはお墨付きをいただいたわけでもないですし、えらい方になびくわけでもないですし、そのえらい方とは全く接点はありませんし。

 

しかも、えらい方が僕に対して何か発言をしたわけでもありません。つまりは、意見が同じだったというだけで、ちょっと喜んでいるというか、安心しているというだけです。

 

それがこちら。

www.nikkei.com

 

アメリカのブルックリン・ブルワリー創業者スティーブ・ヒンディ(Steve Hindy)氏が来日して、イベントで講演しました。それを記事にしたもの。

 

講演の記事が即日アップされるなんて、いい世の中になったものです。このイベントには参加できませんでしたが、概要がすぐわかるのはありがたい。こうやって、どんどん時間と距離の制限が取り払われていく未来は楽しみでしかありません。

 

さて、ここで氏が言及しているこの内容。

 この課題を解消しうる3つ目の特徴として、ヒンディ氏は「日本には米国でみられた大手とクラフトの対立の構図がない」点を挙げた。米国でも当時は大手メーカーと酒類卸売業者のつながりが強く、新規参入者のブルックリンはレストランなどへの商品販売を自社で手掛ける苦労をした経緯がある。

「大手とクラフトの対立がない」という部分。ここに言及したのはさすがだなと思いますが、日本ではすでにこれについて言及している人がいます。

 

 

僕です。

 

 

先に言ったもん勝ちですよ。今年の3月にすでに述べてます。こちらで。

note.mu

 

これ、知ってる限りでは僕しか言及している人はいません(調べが足りないからかもしれませんが…)。

 

もちろん、これを言及しただけではあまり価値はなくて、ここから論をどう展開していくかが重要なんですけどね。それは近いうちに!

 

つまり、スティーブ・ヒンディ氏が言っていることと、自分が考えていたことが一緒だったということが、ちょっと嬉しかったという話です、はい。

 

そして、スティーブ・ヒンディ氏がこう述べたのもそれなりに理由がありまして。先ほどの日経の記事にはこうあります。

 しかし、日本では大手がすでにビール離れに悩み、クラフト勢との協力に前向きだ。ヒンディ氏は具体例の一つに、キリンが独自開発したクラフト専用の小型サーバー「タップ・マルシェ」を挙げた。このサーバーでは1台で4種類のビールを提供できる。

はい。氏のブルックリン・ブルワリーはキリンビールと提携してまして、ブルックリン・ラガーの缶は全国販売されてますし、このタップ・マルシェでも全国の飲食店で展開されてブルックリン・ラガーが飲まれているんですね。

 

まあ、そりゃあ言いますわな。

 

実際に僕は聞きに行っていないので詳しくはわからないですが、記事に書いてあることがメインなら、目新しいことは何も言ってませんね。まあほぼ営業目的でしょうし(もちろんその他いろいろ面白い話があっただろうことは想像できますが)。

 

ん? そう考えると、自分が考えていたこともたいして目新しいことでもなく、キリンビールの手のひらで踊らされているということ……?

 

ま、とはいえ、行きたかったなあ……と。

 

以上です。

クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業

クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業

  • 作者: スティーブ・ヒンディ,木内敏之(木内酒造合資会社取締役),小野英作,和田侑子
  • 出版社/メーカー: DU BOOKS
  • 発売日: 2015/07/03
  • メディア: 単行本
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バックパッカー時代の卒業アルバム的書籍『テキトーだって旅に出られる!』

紙の本を買いました。

 

10年前なら「紙じゃない本って何だ!」と言われそうですが、今の僕としては「えっ、紙の本買ったの?」という感じ。それくらい、僕の意識は紙からデジタルにシフトしているのです。まあ世の中の多くの人がそうだと思いますが。

 

これまで紙媒体の編集者・ライターとしてのキャリアを積んできましたが、どう考えてもいまはウェブの知識がないとやっていけないと思っています(ここでのウェブというのは電子書籍も含めたデジタルな媒体のことです)。

 

今までは、まず紙媒体ありきでウェブはそのおまけという感じでした。それがいま、紙の本が売れなくなった時代、ウェブでコンテンツを発表して人気があるようだったら紙でも販売、なんてやり方もあります。

 

そんな世の中ですので、僕も紙の本を買わなくなってしまったのです(他にも理由はいろいろありますが)。

 

なので、久しぶりに紙の本を買いました。これ。

テキトーだって旅に出られる! (わたしの旅ブックス)

テキトーだって旅に出られる! (わたしの旅ブックス)

 

 

バックパッカーの教祖的存在でもある蔵前氏は、以前『旅行人』という雑誌を主宰して発行していました。その『旅行人』が薄っぺらいミニコミ紙的な頃から読んでいた僕としては、蔵前氏の本はほぼ無条件で買う体になってしまっているのです。

 

しかし、この本は電子書籍では販売していません。しかたないので紙で買ったというわけです。

 

まあでも紙の本ってのはいいですね。リアルな手触りがあるっていうのが。この本を読んで「沈没」って言葉を久しぶりに見た感じがしますが、デジタルの「沈没」よりも紙に印刷してある「沈没」のほうがより沈没感がありますし。

 

「沈没」っていうのは、同じ土地に長期間留まってしまうこと。物価が安くて居心地のいい都市で沈没する人が多いんですよね。いまでも沈没する人はいるんでしょうか。僕は性格的に沈没することはできず、最長で北京に2週間くらいいた程度(それでもまあまあ長いか?)。2週間後の船のチケットを買っていたので留まっていたという感じでした。

 

日本では仕事もせずに自宅で沈没していた時期はありますがね…。

 

と、蔵前氏の本を読むと、そんな昔を思い出したりします。この本を読んでまたバックパッカーをやろうとまでは思いませんが、卒業アルバムみたいなものでしょうか。ああ、懐かしい。 

テキトーだって旅に出られる! (わたしの旅ブックス)

テキトーだって旅に出られる! (わたしの旅ブックス)

 

 

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犬も歩けば棒に当たって人生の勝算が持てるということ

「犬も歩けば棒に当たる」ということわざ。日本人ならほぼ誰でも知っているというレベルのことわざだと思います。これっていいことと悪いことの両面があるんですよね。知ってました?

 

辞書にはこう書いてあります。

kotobank.jp

1 何かをしようとすれば、何かと災難に遭うことも多いというたとえ。
2 出歩けば思わぬ幸運に出会うことのたとえ。

 

このことわざについて、これまで特に何も考えたことはなかったんですが、最近これは真理だなと思うようになりました。自分に関連したことではないんですけど、象徴的なのが今日のニュース。

headlines.yahoo.co.jp

 

これです。

 

今日まで、ことわざ同様、特に石原さとみについて思いをいたすこともありませんでした。ま、今でも思いをいたすことはないんですがね。思いをいたす方向はむしろ幻冬舎の編集者である箕輪氏。

 

どういうことかよくわからない方もいると思いますので簡単に解説しますと、石原さとみとアレコレされている前田祐二氏が、昨年本を出したんですよ。『人生の勝算』という本を。

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

この本を編集したのが幻冬舎の箕輪氏なんですね。

 

箕輪氏というのは、キャラクターも強い感じで賛否もあると思いますが、いま注目の編集者のひとりだと思います。

 

その人に思いをいたしているわけなんですが、まあ一言で言えばすごく動きまくっている人なんですよね。いろんなところに手を出して、面白い本を作っている。

 

そうやって手を出して動いていると、こうやって石原さとみのニュースで作った本も注目されてさらに売れる……と。石原さとみのニュースを1年前から狙って本を作ったわけではないと思うので、これは幸運のひとつなんでしょう。

 

が、この幸運をつかむには、まずは動かないといけないんですよね。

 

これだけ動いている人に対して、「犬も歩けば」というのは少々、いや軽すぎる物言いかもしれないですが、つまりは動いていれば「思わぬ幸運に出会う」わけなんだなと。賛否のうちの否もかなり多いとは想像しますが、「災難」と「幸運」というのは表裏一体なんじゃないかと思うわけです。

 

自分レベルの物書きでも、たまにTwitterでクソリプやらエアクソリプを送ってくる輩がいるわけで、箕輪氏レベルになったらそれはまあたくさんのクソリプが来るんじゃないかと想像します。

 

が、「幸運」もそれだけ多いんじゃないかと。このレベルになるとすでに「幸運」じゃなく「実力」になってるんでしょうけどね。

 

つまり、ここで何が言いたいかというと、

 

「こんな解説してるだけじゃなく、お前も動けよ!」

 

という自分への戒めでありますです。はい。動こう。

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

 

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本の日でもありビールの日でもある4月23日

ひとつ長めの原稿をほぼ終えてホッとしています。

 

文章を書くことが好きでこの仕事をしているのですが、たまにツラくなるときがあります。

 

……いやたまにじゃないな。ツラくなるときって結構多いぞ。

 

と思ったりして、その原因を探って早17年(=書く仕事に従事した年数)。最近その原因がわかりました。

 

誤解を恐れずに言うと、書きたくないことを書いているから、ですな。

 

でも、誤解を恐れる小市民ですのでしっかり解説したいと思います。

 

一番気持ちよく書けるのはこのブログを書いているときなんです。というのも、文章のクオリティなんてほとんど考えず、好き勝手に書いているだけだから。ビールに特化するわけでもなく、おもしろいと思ったことを取り上げようと思っていますし、この文章をチェックする人もいない。商業出版とかそっち方面ではチェックする人がいないと困るし、すごく助かっているのですがね。

 

いただいたお仕事で書いているのも基本的にはおもしろいんですけど、完全に自分の書きたいこと100%じゃないんですよね。そもそも企画自体がクライアントとか発案者のものだから、思い入れとしては自分で本当に書きたいことよりは低い。

 

いやいや、もちろんいただいたお仕事は全力で書きますけどね。まったく書きたくないということではない。むしろ書きたい。でも、すべて自分でやる楽しさっていうものにはかなわないわけです。

 

書く仕事に従事して苦節(?)17年。やっとこの結論に至りましたことをご報告させていただきます。

 

というわけで、ビール飲みます。

 

今日4月23日は、世界本と著作権の日、世界本の日、サンジョルディの日であり、ビールの日、地ビールの日、クラフトビールの日でもあるのでこんな感じ。

f:id:hiroyukitomieme:20180423224355j:plain

 

昔だったら(といっても去年まで)、お手軽な文庫本を読みながらビール、って感じだったんですが、もういまはKindleさんと仲良くなってしまってます。紙の本はほとんど買っていません。

 

今日はビールを読みながらこんな本はいかがですかね。僕が監修してます。なんと5800円!

ビール大全

ビール大全

  • 作者: ランディ・モーシャー,一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会,土岐田明日香
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2017/08/23
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見えない価値をクラフトする

たまには真面目なことも書く私 @hiroyukitomie です。

 

前回に引き続き、「テクノロジーや価値の変革によって変わる考え方と、それがどうクラフトビールに影響するのか」についての論考を書いてたいと思います。

 

目次

 

「新しい考え方」とビール

地方創生、里山資本主義、価値主義、フィンテック……。

 

と、最近のキーワードを並べてみましたが、これらは単独で成り立つわけではなく、それぞれが絡み合った上で進んでいるというのは、なんとなくでもわかっている人が多いと思います。

 

自分も経済の専門家ではありませんので、お金2.0の著者のようなことは書けません。そんな人たちからすると「なんとなくわかっている」レベルでしょう。ですが、ビールのライターとして、ビール関連の現場でこれらの事象が進んでいることを感じています。確固たる理論によって実証するわけでなく、ビール関連で起こっている(起こった)ことを紹介し、日本のクラフトビールが進むべき道を提示したいと考えているのです。

 

私はひとつ仮説を立てました。

 

日本のクラフトビールも地方創生、里山資本主義、価値主義、フィンテックと同じ文脈に乗って発展しようとしているんじゃないか。

 

ということです。

 

仮説とは言っていますが、個人的な希望が多分に含まれています。科学的な考察は希望が入ることで誤った結果を出しかねませんが、ここで伝えたいことは科学的な論証ではなく、日本のクラフトビールを発展させることができればという思いによるものですので、そのまま進めます。

 

身も蓋もないことを書いてしまうと、日本のクラフトビールは日本の話ですので、地方創生、里山資本主義、価値主義、フィンテックなどの文脈で発展しようとしているのは当たり前といえば当たり前のことだったりするんですけどね。

 

ま、とにかく書いていきましょう。いろいろ書きたいことはあるのですが、まだまとまっていないので、書きたいことからどんどん書いていきます。

 

なお、地方創生、里山資本主義、価値主義、フィンテックなどと書くのは煩雑なので、これ以降は「新しい考え方」とします。

 

シェアという言葉の受け止められ方の変化

何から書きましょうかね。まず、最近自分が一番「へえ」と思ったことから書きましょうか。

 

2013年に出版された本ですが、いまさらながら読んだ本からの紹介。里山資本主義です。

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

 


この本で印象に残ったのがシェアという言葉について。同書にはこう書かれていました。

かつては市場占有率という意味で使われてきた。いまは分かち合いという感覚で人々に受け止められている。
(藻谷浩介、『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』、角川書店)

 

これには衝撃を受けましたね。もちろん感覚としてわかってはいましたが、改めて指摘されて気づきました。まあ、2013年に書かれた本なので、5年遅れて衝撃がやってきたわけですが。

 

この文章を読んでいろいろと考えてみたのですが、いまビール業界は「ビール離れ」への対策が叫ばれています。つまりは、売上が下がっているからどうにかしないといけない。最近はクラフトビールが流行ってきているからそれに乗っかろう。という流れで、大手ビール会社から「クラフト」と名を冠した商品がいくつか出るようになりました。

 

しかし、それらがクラフトビールファンに受け入れられているかというと、そうでもない感じがするのです。

 

それはまだ大手ビール会社が「市場占有率」という意味でのシェアを気にしている一方、クラフトビールファンは「分かち合い」という意味でのシェアを欲しているから。

 

向いている方向が違うんですよね。

 

クラフトビールファンからは、「大手がクラフトビールを出すのはおかしい」とか「大手が造るビールは万人受けするものでないといけないからおいしくない」といった意見が聞こえてきます。

 

しかし、そうではないのではないでしょうか。

 

受け入れられるには「分かち合い」という意味でのシェアが必要

じゃあ、キリンビールの100%子会社であるスプリングバレーブルワリーはどうかというと、クラフトビールファンにも受け入れられているのではないかと思います。もちろん、キリンビールとして出すビールよりも万人受けではない方向にできているということはあると思いますが、クラフトビールファンと「分かち合い」という意味でのシェアができているからだと考えています。

 

では、何を分かち合っているのか。

 

単刀直入に言いますと、「金銭換算できない価値」です。

 

例えば、ついこの前リリースされたスプリングバレーブルワリーのビール「磯崎さんちの小田原みかん」。このビールには、見えない価値があります。

 

この磯崎さんというのは、小田原でみかん農家を営む磯崎さんのことですが、ビール好きで「磯崎さん」と聞いたらピンとくるはずです。

 

そう、キリンビールの磯崎功典社長。

 

この事実だけでちょっと飲んでみたいと思いませんか? これが目に見えない価値です。スプリングバレーブルワリーは見えない価値をビールに転化し、それをシェアしているのです。

 

このように、目に見えない価値をクラフトするかどうかが、クラフトビールファンに受け入れられる大前提のように思える、というのが今日のお話。

 

私からは以上です。本日はありがとうございました。 

究極にうまいクラフトビールをつくる キリンビール「異端児」たちの挑戦

究極にうまいクラフトビールをつくる キリンビール「異端児」たちの挑戦

 

 

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フィンテックや価値主義によって日本のクラフトビールはどう発展していくか、なんてことを書きたい

三連休は仕事を一切しなかった私 @hiroyukitomie です。

 

今年はメリハリのある生活をしたいと思っていて、あまり仕事をやる気にもならなかったので三連休は特に何もしませんでした。このブログも無視。それでも多少のアクセスはあったのでありがたいことです。

 

ゆるんでいるだけでなく、いつか張るときは張らないといけないんですがね。

 

もちろん今年はピーンと張るつもりでして、一冊著書を出したいと考えています(出したいと思って出せるものでもないけど)。その内容をそろそろ整理していきたいと思っているので、メモ代わりにここで軽く書いておきたいと。

 

なぜ書くのか

一応、ビール関連の記事を中心に書いているので、一冊書くにはやはりビール関連でと思っているのですが、いま世の中に出ているビールの本って結局は何がおいしいとか、どうやって造るとか、ビールや醸造家の紹介とかそういう話ばかり(自分の著書もそうですが…)。

BEER CALENDAR

BEER CALENDAR

 

 

それはそれで面白い部分はあるんですけど、どの本も同じようなことばかり書いているので、あまり面白さを感じなくなっているんです。今までビール本を手に取ったことのない人はそうでもないと思います。ビール本ばかり見てきた自分がそう思ってるってこと。

 

つまりは自分が書いてきたことへの反省もあるわけですが、「ビールの企画は銘柄をとにかく紹介して楽しく」なんて傾向があります。実際、ある編集者にそんなことを言われたことがあります。自分はそういうことばかり書きたくないと思っていたんですけど。

 

ま、それはそれで需要はあるのでいいとしても、そうじゃない話も書きたいんだよなあ、と漠然と思っていました。それと、ビールの紹介なんて自分が書かなくてもいいわけですし(自分がやらなくても誰かがやるということ)。

 

自分の価値を最大化するには、他の誰かがやりたいと思っていることや他の誰でもできることではなく、自分にしかできないことをやることが必要なわけです。もしくは、あるオピニオンを最初に提言するとか。「唯一」か「最初」にならないと。

 

ですが、漠然と思っているだけではどうにもなりません。結局、日の目を見るかどうかはわからなくても、自分が書かないとどうにもならないんですよね。

 

じゃあ、書いてやろう。

 

と思ったわけです。

 

書きたいことメモ

さて、具体的に書きたいことはこういうことです。

 

まず、個人的には「クラフトビール」という言葉は嫌いだけど、一言でまとめる言葉がないのでここでは便宜的に「クラフトビール」を言葉を使います。

 

そして、書きたいことの本質は、「テクノロジーや価値の変革によって変わる考え方と、それがどうクラフトビールに影響するのか」ということ。次のようなことを書きたいと思っているんですが、

  1. 里山資本主義、価値主義とこれからのクラフトビール
  2. クラフトビールファンとそうでない人の意識の断絶
  3. フィンテックによる経済活動のショートカットの進行
  4. ビールにおいてショートカットできない価値は国産ホップ
  5. クラフトビールの「シェア」を増やすのではなく「シェア」が必要

1.と5.なんて実例を出すと本当に面白い。そして、3.のショートカット。ビール会社に限らず、「営業」という仕事はどんどんショートカットの対象となっていくでしょうね。営業ではなくインフルエンサーの重要度が増してくる。

 

いま、お金2.0っていう本が売れてますよね。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

 

こういう話だったり、ちょっと前の本ですが、里山資本主義だったり、そういった内容をなぞる感じにはなるかもしれませんが、それが総論だとしたら、自分が書きたいことはビールについての各論。

 

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

 

 

日本のクラフトビールもこれと同じ文脈に乗って発展しようとしているんじゃないか、というのが仮説です。そして、キーワードにしたいのは国産ホップ。

 

今日はここまでにしておきましょう。今後もさらに具体的に考えを書いていきたいと思います。

 

私からは以上です。本日はありがとうございました。

 

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伊豆クレイル取材と下田散策

やや鉄分多めの私 @hiroyukitomie です。

 

今日は伊豆クレイルの取材でした。

プラレール ぼくもだいすき! たのしい列車シリーズ IZU CRAILE (伊豆クレイル)

プラレール ぼくもだいすき! たのしい列車シリーズ IZU CRAILE (伊豆クレイル)

 

伊豆クレイルは、小田原と伊豆急下田を結ぶ観光列車。伊豆の景色とうまい料理とビールが楽しめて、俺得な取材です。

 

記事になるものなので詳細は書けませんが、記事にはまず使わない写真だけご紹介します。ご査収ください。

 

ちなみに、記事は4月15日頃発売予定の『ビール王国』vol.18です。よろしくお願いします。

 

f:id:hiroyukitomieme:20180129001909j:plain

小田原駅に回送で入ってきた伊豆クレイル。

 

f:id:hiroyukitomieme:20180129002026j:plain

「ようこそ、伊豆クレイルへ」

 

f:id:hiroyukitomieme:20180129002056j:plain

残念ながら曇り空でしたが、それでも眺めはよかったです。

 

f:id:hiroyukitomieme:20180129002131j:plain

生ビールは伊豆クレイルのマークが入ったプラカップで提供。

 

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伊豆クレイルは左。右は伊豆急の「リゾート21 キンメ電車」です。

 

あ、そうそう、取材は伊豆クレイルだけなんですが、下車した下田も散策したらなかなかおもしろいところだったので、ツイート連投しちゃいました。

 

伊豆クレイルも下田も楽しい!

 

私からは以上です。本日はありがとうございました。

るるぶ伊豆’19 ちいサイズ (るるぶ情報版 中部 11)

るるぶ伊豆’19 ちいサイズ (るるぶ情報版 中部 11)

 

 

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『おらおらでひとりいぐも』 と『銀河鉄道の父』と岩手のビールと

オラ、私 @hiroyukitomie です。

 

『おらおらでひとりいぐも』 をKindleで読んでみようかと思う

先に書いておくと、『おらおらでひとりいぐも』はまだ読んでいません(まだ読んでいない理由は最後に)。

 

最近はめっきり小説を読まなくなってしまい、長めの文章を読む体力もスキルも弱まってきてしまった感じがしていました。「そろそろ小説を読まないと」という義務感がそろりそろりと襲ってきた頃合いで、こんなニュースが入ってきたのです。

 

 

芥川賞と直木賞。昔はもっと気にしていたニュースですが、最近は誰が受賞しようが気にならないレベルにまでなってしまいました。

 

が、上の記事で「岩手文学」という言葉にちょっとひっかかったので、今回の芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』を読んでみようかなと思ったのです。

おらおらでひとりいぐも

おらおらでひとりいぐも

 

 

しかし、電子書籍(自分はKindleとdマガジンだけですが)はホント便利ですね。書店に行く時間も節約できるし、紙の本が入荷待ちでもKindleだったらすぐ読める。それが電子書籍のアドバンテージ。

 

紙の本も好きですけど、情緒的、感傷的なことだけでは、読んでもらいたいコンテンツも読んでもらえなくなりますからね。版元はどんどん電子化を進めてほしいものです。

 

岩手に縁のない自分が読んでみようと思った理由

さて。

 

岩手には縁のない人間ですが、「岩手」と「文学」の組み合わせで思い出したことがひとつ。こちらです。 

一関でいわて蔵ビールを造っている世嬉の一酒造。

f:id:hiroyukitomieme:20180118171027j:plain

その敷地内には「いちのせき文学の蔵」という小さな文学館があります。世嬉の一酒造にうかがうまでは知らなかったのですが、

戦後すぐには、当時中学生であった井上ひさしさんの一家が土蔵で暮らしていたというエピソードもあります。

という酒蔵なのです。そして、「いちのせき文学の蔵」では一関に関連する文学者12人の著作や直筆原稿などを展示。無料で入れます。

f:id:hiroyukitomieme:20180118171310j:plain

世嬉の一酒の民俗文化博物館と同じ建物。入ってすぐ左の小さなスペースですが、貴重な資料がつまっています。

 

ちなみに、世嬉の一酒造敷地内には「島崎藤村文学碑」も。

f:id:hiroyukitomieme:20180118173402j:plain

 

さて、『おらおらでひとりいぐも』を読む理由を書くのに枕が長くなってしまいました。

 

ここまでひっぱっておきながら、理由らしい理由があるわけではなく、たまたま昨年、世嬉の一酒造に行ったので、「岩手」と「文学」という組み合わせにちょっとひっかかったという程度のもの。そして、これは岩手のビールを飲みながら読みたい、と思った程度です。すみません。

いわて蔵ビール ペールエール

いわて蔵ビール ペールエール

 

 

それと、著者の若竹千佐子氏は岩手県遠野市の出身。世嬉の一酒造に行く直前は遠野市にも行っていたので(遠野市は国内有数のホップ産地)、ああ、これはますます岩手のビールと一緒に読まないと、と思ったわけです。 

ズモナビール ヴァイツェン

ズモナビール ヴァイツェン

 

 

なお、『おらおらでひとりいぐも 特別小冊子』というプロモーション用小冊子があり、Kindleで読めます(無料)。まずこれを読んで、単行本を読んでみたいと思ったら、購入してみてもいいのではないでしょうかね。

おらおらでひとりいぐも 特別小冊子

おらおらでひとりいぐも 特別小冊子

 

 

実は直木賞も

直木賞を受賞したのは、門井慶喜氏の『銀河鉄道の父』。

銀河鉄道の父

銀河鉄道の父

 

 

タイトルからなんとなく想像できますが、岩手県出身の宮沢賢治について、賢治の父・政次郎の視点から書いた本です。で、こちらもビールとともに、と思ってしまうんです。こんなビールがありますのでね。

銀河高原ビール 小麦のビール 缶 350ml

銀河高原ビール 小麦のビール 缶 350ml

 

 

そんなわけで、まだ読んでいない理由

こちらの理由もここまでひっぱりましたが単純です。

 

ビールが手元にないのです。

 

電子書籍は品切れもないし、買えばすぐ読めるし問題ないのですが、ビールばかりは電子化というわけにもいかないですからね。都内では秋葉原駅構内の「のもの」なら、上で紹介したビール全部がそろうはず。今日買って帰ります。

 

私からは以上です。本日はありがとうございました。

 

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『ビール王国17』できらきらうえつに乗ってビールを飲んだ話を書いています

お仕事の報告をさせていただきます私 @hiroyukitomie です。

 

記事を2つほど担当した『ビール王国』が発売中。

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ビール王国 Vol.17 2018年2月号 (ワイン王国 別冊)

ビール王国 Vol.17 2018年2月号 (ワイン王国 別冊)

 

今号はピルスナーとIPAに絞った特集です。

 

といっても、私は特集には関わっていないんですけどね。もうしばらく特集やビール王国のメインストリームとは外れた企画を担当しています。

 

そのひとつがこちら。

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きらきらうえつに乗ってビールを飲むという、俺得な企画。完全に俺得です。現美新幹線とご対面したのもこの取材の前。

 

俺得ですみません。他にはテイスティングレポートという企画も担当しています。ぜひ読んでいただければ。

 

私からは以上です。本日はありがとうございました。 

 

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元旦には日の出ラベルビール(J-CRAFT華ほの香 芳醇のペールエール IZU SHUZENJI)

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明けまして私 @hiroyukitomie です。

 

新年明けましておめでとうございます。本年もビールを中心に書き綴っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、早速ですが、新年1杯目のビールはこちら。J-CRAFT華ほの香 芳醇のペールエール IZU SHUZENJIです。

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ビールの情報はこちらを。

 

やっぱり元旦は元旦っぽいビールを飲みたいと思いますわなあ。で、この日の出が描かれたビールですよ。元旦の「旦」っていう字は、地平線から日が昇るのを表しているそうで、まさに元旦のビール。

 

ところで、Google先生で「元旦」と入力すると検索候補に「元旦那」と出てクスッとしてしまうので、ちょっとした初笑いに最適です。お納めください。

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閑話休題。

 

さて、このビール、画像を見ていただければわかりますが、ベアード・ブルーイングが醸造しているビールです。

 

ベアードで日の出といえば、コレですね。

ベアードビール ライジングサンペールエール

ベアードビール ライジングサンペールエール

 

 

ベアード・ブルーイング、ペールエール、日の出とキーワードが出たらライジングサンペールエールだろうと思ってしまいますが、J-CRAFT華ほの香 芳醇のペールエール IZU SHUZENJI中身はちょっと違います(名前長いな……)。

 

アルコール度数はライジングサンペールエールよりも0.5%低い5%。原材料の表記順もちょっと違うようなのですが、このブログでは2018年も引き続きビールの詳細については書かない方向でやっていきます。

 

そのあたりの詳しいことはいろいろ検索して調べてください。ヤホーとかで。

 

なお、拙著の『BEER CALENDAR』でも1月1日は初日の出ってことでベアード・ブルーイングのライジングサンペールエールを提案してますです。

BEER CALENDAR

BEER CALENDAR

 

 

はい、元旦から宣伝でございます。

 

私からは以上です。本日はありがとうございました。

 

 

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